お母さんの子宮の中にいた頃のことは覚えていないかもしれません。
でも想像してみましょう。
体温と同じ37度の羊水の中に浸り、
お母さんから栄養をもらい、
260日以上かけてすくすくと胎児は成長していきます。
ほら、お母さんの心臓の音がトクトク聞こえてきますよね。
もうずいぶん大きくなりました。
お母さんのおなかの中から出てきても、生きていけるまでに成長しました。
「お母さん、私、もう生まれるよ」と、
お母さんに合図を送ると、お母さんの方もあなたを生み出す準備、つまり陣痛が始まります。
さあ、いよいよ分娩です。
お母さんとあなたの共同作業で、あなたは今、お母さんの子宮から出て、産道まで下りてきました。
はい、あともう少しで誕生です。
「オギャ-」と泣いた瞬間、気管から肺に空気が入り、自力で肺呼吸ができるようになりました。
誕生した気分はどうですか?
まだ目は開いていませんが、お母さんのおなかの中にいたときよりずっと明るくてまぶしいですね。
それからお医者さん、看護婦さんたちの話し声などでずいぶん騒々しいし、羊水から出てしまったから、
ちょっぴり寒いですね。
突然の環境の変化に不安が生じます。
でもすぐに温かい産湯につかり、柔らかな毛布にくるまれます。
そしてお母さんの胸に抱かれます。
肌のぬくもりにほっとしますね。
この肌のぬくもり、肌の触れ合いが人間の性的欲求の根源なのです。
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